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まちのカルチャーカフェ

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「〝農家みち〞が都市を再生するはけ」
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小金井市の一角に「小金井 江戸の農家みち」と名付けられた道があるのをご存じでしょうか。農家の野菜直売所が並んでいるために付けられた名前ですが、そこで行われるのは野菜の直売だけではありません。いろいろな人が集まり、いろいろな交流が行われています。江戸東京野菜から、ジャムやハチミツ、切り花まで売っていて、毎月第一日曜日には様々な催しが開かれます。歴史を物語る人がいたり、個展を開ける場所があったりもします。農家の方々が普通に生活をしている場所ですが、都市の人を惹きつけつつある場所でもあります。こうした「農家みち」を立ち上げた村岡尚さんと山中元さんに、そのコンセプトや立ち上げまでのプロセスを話してもらいます。
聞き手は東京学芸大学の椿真智子教授。地理学を専門としていて、学芸大周辺の景観にも詳しいのですが、北米でも調査をしています。アメリカ西海岸の日系人には、庭師がたいへん多かったそうです。こうした椿さんの地理学と、農家みちが交わると何が生まれてくるのでしょうか?
 
◆話す人 村岡 尚〈ひさ〉
(小金井江戸の農家みちの会代表、木版画家)
広島出身。広島大学大学院博士課程にて都市景観研究を行い、東京の都市計画コンサルタントへ就職。退職後、木版画家として活動する傍ら、「小金井江戸の農家みち」を発掘、プロデュースを行っている。近年は、食、歴史、景観などの側面から情報発信やイベント企画、歴史発掘、保存などを行う。
 
◆話す人 山中 元〈げん〉
(小金井 江戸の農家みちの会メンバー、設計事務所勤務)
三鷹育ち。法政大学建築学科小金井キャンパス在学中、都市史研究室で市内農地の変遷を研究。在学中に学食への地場産野菜導入を提案、実施。農業サークル「あぐり」設立。江戸東京野菜のまちおこしにも参画した。
 
◆聞く人 椿 真智子
(東京学芸大学教授 専門は文化・歴史地理学)
静岡県西伊豆生まれ、静岡市(旧清水市)育ち。府中市在住。筑波大学博士課程歴史・人類学研究科修了。1992年東京学芸大学に着任。風土に根差した地域文化や、多民族社会とエスニック文化、移民、フロンティア、景観が主な研究テーマ。4年間、留学生センター長として多文化社会への対応に向けた教育を模索する一方、地域固有の文化の意味と持続性・継承性を重視し、スタディーツアーを実施してきた。